平安とは名ばかりで、最もその存在に悩まされ恐れた人物で、平安京を造った桓武天皇の時代、洪水、旱魃、落雷、火災、地震、疫病の流行、飢餓が立て続けに起こる、呪われた都だった。人々は、それらを怨霊の仕業と信じていた、「四神相応」という中国の思想に基づき、平安京を取り囲む各方位に4つの想像上の動物、玄武、青龍、朱雀、白虎を守り神として配置する造りとし、仏法によって国家の災いを鎮めたその時から白虎や龍神への信仰は今へと伝承されています。